
「あしたのジョー」が蘇った。
「泪橋」、「あしたのためのその3」、「完全燃焼」が詰まっていた。
ボクシングはオレが知る限り最もストイックなスポーツだ。
もちろん他にも完璧な自己制御を求められるモノはあるが「死」に直結した「果し合い」ではない。
「果し合い」とは命が果てるまでやるものを言う。ボクシングはその側面をもつ。
「生」のギリギリのところだ。
だからこそ「一瞬」が輝く。
まさに「完全燃焼」だ。
あしたのジョーでの丈と紀ちゃんの会話を思い出した。
「紀ちゃんの言う青春を謳歌することとは違うかもしれないけど燃えるような充実感は何度も味わってきたよ。血だらけのリングの上で。くすぶりながら不完全燃焼しているんじゃない。ほんの瞬間にせよ、まぶしいほど真っ赤に燃え上がるんだ。」
横浜流星は極真空手の世界チャンピオンだ。
そしてボクシングのプロライセンスも取ったホンモノだ。
一点、残念だったのは魅力的な登場人物のキャラクターをもう少し伝える場面が欲しかったことだ。