
オレは何人かの師範に師事した。
空手に対する理念もスタイルも稽古方法も違っていたが、共通していたのは「本物」だったということだ。
簡潔に言うと、、
①肉体強化と部位鍛錬を根底にするカラテ。氷を切り、土管を割る。圧倒的パワーにねじ伏せられる。
②気を読み、間合い、拍子を基にするカラテ。技は全て先生の鼻先を掠め、次の瞬間には倒される。
恐らく行きつくところは一緒だが、ルートが違うだけ。富士山に吉田ルートと御殿場ルートがあるようなものだ。
これからは、空手のように、絵画も音楽も本物に触れてみたい。
そしてできることなら何か一部分でもホンモノになりたい、その境地に至ってみたい、そこにはどんな風景があり、どんな感覚をもたらすのだろう??
行きつくために才能が必要なのは間違い無いが、
それを言うまでもなく、惰性と怠惰なオレには無理だな、きっと。