
先日久しぶりに銀座を歩いた。汐留で仕事をしていた頃から銀座は平日夜に行くところだった。休日昼の銀座は何年ぶりだろう?
なんとなく調子が狂う。
8丁目で2,3アポイントメント先を訪問して仕事を済ませ、自由になり、RASINでROLEX、HUBLOT、PANERAI、AUDEMARSPIGUETを見る。ちょっと前まで3百万円で買えたモデルがほとんど5百万円以上だ。高くなったもんだ、無理してでも買っときゃあヨカッタ。
ブラブラして7丁目の交差点を左に曲がり、ニューコンパルビル、この地下で浴びるほど飲んだなあ。なんて店だっけ?今その店は無くなってしまった。
中央通りに戻ってヴァシュロン・コンスタンタンを見て、それからグランドセイコーも一応目を通す。
そして目的地RIMOWAだ。
あれ?人がはみ出している。なぜ?よく見るとビルの中から列になっていて店の外に5,6組(10人以上)いる。スタッフの女性が、申し訳ありません1時間ほどお並びいただけますか?買うモノは決まっているんだけどそれでも並ばなきゃダメ?はいすみません。じゃあ順番が来たら携帯鳴らしてこの辺にいるから。申し訳ありませんそれができないんです。
諦めて並ぶことにした。周りをよく見ると外国人ばかりだ。円安はインバウンドによる経済効果を齎している。
その後VICTORINOXでナイフを見てRICHARD MILLEに入る。圧倒的ステイタス。素材はもちろん、デザイン、技術、品質、強度等、抑制した所がない。金額は5千万円~数億円だ。憧憬、夢、いつかは手に入れたい、と心から思う。
3丁目のHUBLOTにも行きたかったが、携帯の電源が20%をきってしまって断念する。最近はテレワーク中心なのでモバイルバッテリーの準備がない。
少し前まで歌舞伎町が一番好きだったのに今は銀座だ。夜でなくても休日昼の歩行者天国銀座もイイ。
そこは消費から浪費への転換点だ。くだらんと言えばくだらんし、無駄と言えば限りなく無駄だ。だが、刺激され鼓舞される。
銀座には夢や憧れがギッシリだ。