
狂気が根底にある生と死。天下を獲る野望と危うい忠誠心。
普通の人がやれば真面目で深刻で、ともすればダークで陰になりがちな世界をユーモアで描く。
北野武ワールド全開だ。
大義を重んじる武士道を独自の視点で捉える。
確かな実績と経験、多角的で俯瞰した目がなければ描けない世界。
オレには現代社会に対するアンチテーゼのようにも見えた。
それについては詳細に挙げると怒られるのでこれ以上は言えない。
オレは人生にも型があると思っているが、守破離で言えば「離」の境地。
世の中の大概の人が「守」で生きている。
「離」は狂気と表裏一体なのだ。