grey coupe on road

原題のunhingedは「常軌を逸した」という意味だが、日本の題名はアオラレ。

最近、あおり運転が話題になっているのでこんな題名になったのかは知らないが、この映画はあおり運転どころの話しではなかった。

細部は杜撰さが目立った。特にラストはいい加減な終わり方だったと思う。

しかし映画としては楽しめた。面白かった。ラッセル•クロウの迫力がイイ。この映画のために体重を増やしたのか、元々太ってしまったところに「適役」ということでこの役なのか、オレにはわからない。

こんな奴には会いたくねーな、と素直に思う。オレだったら最初にアヤつけられた時点ですぐに謝る。最初は、言ってる事はまともな事を言っていたし、謝ってもいた。まあ、そこでカレン•ピストリアスが謝ったら映画にならないけど。

巻き込まれた人間はまさにトバッチリ。勘弁してくれよ、と言いそうなところだけど全部死んでしまったので言えない。そう考えるとカレン•ピストリアスは迷惑な女だね。こんな人こそ関わりあいたくない。疫病神だね。そもそもモトを辿ると彼女の寝坊とルーズが原因だ。

若い頃はオレもよくあおられたものだが、最近は全くない。昔だったらアオラレテルとわかった瞬間に超スロー運転にして、場合によっては止まったりもしたが、さすがに今それはやめてしまった。だからと言ってオレが成長したのでなく、そのエネルギーが無くなったのだ。

ちょっと前に茨城県でアオってぶん殴ったヤツがいたが、今はドライブレコーダーで全部映像が残る。あれもその部分だけのことで、場合によってはそれより前の状況や、その場に居合わせないと感じられない嫌悪感はきっとあった事が想像できる。

切り取られた一部分では正しい判断ができない事例もありそうだが、いずれにしてもぶん殴ったら終わりだ。

些細なことでその時には気にも留めない事が、いずれ取り返しがつかなくなるバタフライ効果はどこにでもある。