シュレディンガーの猫

営業とは50:50の状態の事だと思う。前の50が獲る(受注)確率、後の50が獲られる(失注)確率だ。このバランスが崩れると途端に「営業」としての魅力を失う。

獲った後の酒は最高だが、それも長くは続かない。すぐに色褪せる。オレの場合、獲れなかった(失注)場合も酒で締めるのが常だが、勝利の美酒と苦汁をなめるのでは180°違うのは言うまでもない。

しかし、苦汁の酒も飲んでるうちに「次行こう!」と自然に切り替わる。バカで良かった。あまり深く考えないし、前のブログにも書いたが、反省や振り返りはした事がない。だから失敗ばかりだが、生きていける。

50:50とは、どっちに転ぶかワカラン状態だ。勝てるような気もするし負けるかもしれないし。要するにシュレディンガーの猫なのだ。その時点でそこに2つの状態が重なり合っている。量子コンピューターでZEROと1が存在する重ね合わせの理論と一緒だ。

その状態(プロセス)が時間的には長いし充実している。

武道はそうはいかない。結果が全てで敗北は「死」だからだ。

開けなければわからない箱を、最善の手を尽くし、開ける。

たとえ敗北しても死が待つわけでもない。