
映画を見た。究極の状況だった。加害者でも被害者でも最悪というものだ。加害者なら人を殺している。被害者なら殺されている。
これを見た時マイケル・サンデルの「これからの正義の話をしよう」を思い出した。殺されていても殺していてもどちらも「望み」は無い。
望みの無い中でどう生きるのか?
何をどう信じたらいいのか?
息子を信じようとする両親と優しい兄を想う明るい妹、どれだけ苦しんでもそこに答え(望み)は無い。あるのは「現実」だけだ。それを受け入れて生きるしか無いのだ。映画の中で「覚悟」というフレーズが出るが「覚悟」を持つ事しか生きていく方法は無い。
あともう一つ方法をあげるとすればそれは強くなる事。
絶望の中で人が持つべきモノは「覚悟」と「強さ」。要するに「腹を据える」事だ、とあらためて思った。
何が起きようと全ては土の上の事なのだ。