雲を突き破った表情は精悍だ。威風堂々というべきか？
昨日(2日)の大雨が嘘のような晴天になりバイクでいつものコースを走る。最近まで、いつまでこの暑さは続くんだ？と思っていたのが嘘のように、RSレザーの革ジャンが温かく心地イイ。
精進湖線は老朽化なのか大雨のせいかわからないが、所々工事していて景色に気を取られるわけにはいかない。油断すると前の車があっという間に目前だ。
トンネルに入ると一段と空気が冷たくなり引き締まる。甘やかされていたオレの脳が目を覚ますこの瞬間がなんともいえない。
湖畔を少し回るととっておきの場所につく。バイクを止めて缶コーヒーを買い、水際までおりる。FORTE MENTHOLにZIPPOで火を点ける。リトルシガーのメンソールとコーヒーで身体中が脱力する。
逆さまになった手漕ぎボートに座り、ぼんやり湖面を見る。波が揺れ、ブイが揺れ、光が反射する。宝石をちりばめたようだ。振り返った反対側の空はどこまでも奥深い青でトンビが八の字を描く。息をのむ美しさだ。魂が浄化されるのがわかる。
ここで帰るつもりで来たが、もう少し走りたくなって高低差のある林道のワインディングを楽しんだ。
