武道において極意のひとつに「不安定の中の安定」がある。
安定、と不安定の中の安定、とはどこが違うのか？
安定は「居着き」に繋がる。居着きとは武道において最も避けなければならない状態である。
居着きには体の居着きもあるし、心のそれもある。
例えば、構えだが、大きくしっかりと構えるが居着いてはダメで、居着いているのかそうでないかは、瞬間的に変化できるかどうかだ。瞬時に変化出来るのであれば、居着いていないと言える。
心においても居着いては相手に読まれる事になる。
つまり、安定するのではなく、いかに不安定を使いこなし、その中で安定出来るかが勝負をわける事になる。
この考えは全てに通じるところがあって、会社も人もその場所に居着き、安定、固執してしまうと発展も成長もないので、あえて不安定にして、その不安定の中の安定を見出す必要がある。
