boxing gloves on mattings

興奮と感動。文句なし。直球ストライクだ。

圧倒的な実力差。その「実力」とはスピードと正確さとタイミングだ。武道的観点から3つほど。

①スピード 要するに速い、という事だが幾つかのポイントがある。先ずは予備動作が無い事。ボクシングではノーモーションと解説されるが意識(気)より先に動作が起こる事と言える。どんなに早く動いても気が相手に伝わると避けられる。

もう一つは身体の動かし方の違い。全ての関節が有機的に連携して動くので技が消えるのだ。

②正確さ パンチが先端でブレない。そのためにグローブをつけていても「点」で当たるので全ての力が集中するので効くのだ。

③タイミング 「対の先」と「先の先」で構成されている。道を極めたものだけが体現できる究極の技術だ。

それにしても残念なのが試合後のインタビューだ。

オレが聞きたいのは、試合の流れの中での井上の意識だ。例えばドネアの1Rの左フックから何を感じ、戦略的にどう考えたのか、修正はあったのか、等、頭の中の意識、戦略、状況に応じた修正、そういう内面が知りたい。

しかし、インタビューはお粗末だったが、概要は井上が自ら答えてくれた。素晴らしい。そこも感動した。

できればこの2年半の心理的、技術的な軌跡もインタビューしてみたい。

オレがインタビュアーなら時間の許す限り聞く。

次はいよいよ4団体統一戦だ。

楽しみだ。