付け足す事ばかり考えてきたが、これからは手放す方が重要だと考えている。マテリアルは生きていく上で必要なのは間違いないが、それだけでは空虚で、その上に「何か」が付け加わって「高み」が生まれる。
その一つはメンタルだが、それを超えた世界が確実にあって、しかしそれが何なのかはわからない。「意識」なのか「気」なのかそれとももっと根源的なモノがあるのか？「ニュートリノ」の様な素粒子？
見えないモノを「ミル」のは人生の醍醐味の一つだ。見えるモノは子供でもわかる。見えないモノ程価値があるのだが、(なぜかというと選ばれた人にしか見えないから)人はその価値あるモノから先に手放す。そして見えるマテリアルを背負う。
何も持たずに生まれてきて、そして何も持たずに死ぬ。12年前死ぬ寸前まで行ったが、その先、あと一歩に、何があるのかわからなかった。「無」なのか「空」なのか？
今は、そこに、時を積み重ねて見えるようになる「今は見えない何か」、があると思っている。
