赤い太陽

赤い太陽に起こされる。

今は10月だが、この環境になって3ヶ月程。最近では毎日部屋を赤く染める。太陽のスペクトルのうち「青」が空気を通るうちに分散されて起こる現象らしい。オレの1日はここから始まる。飲みすぎた翌朝も必ずこの状況を認識する(してしまう)。

もっと寝たいという感情はいつのまにか失われてしまった。朝が気持ちイイのだ。ジジイになったもんだ。寝ても寝ても寝たかった頃が嘘のようだ。睡眠時間が随分短くなった。いつも高揚感があり、このままいったら直ぐに死ぬな、とよく思う。

いつからこうなったのか定かでは無いが、12年程前信号機に突っ込んで死にかけた時からの様な気がする。その頃から早朝の時間が一番充実する様になった。

9時過ぎないと会社に入れないので、仕方なくタワーの中のカフェに7時過ぎには入る。

そこで過ごす時間が何より楽しみになってしまって、自分でも困惑している。